私が通った幼稚園は地域では一番古い幼稚園でした。こんなバイリンガルスクールでは神戸のどこかで古い幼稚園だから、トイレがとにかく古くて、私は苦手でした。だから、いつもおトイレを我慢していました。それが、まだ寒い日、体育館のようなところで何かの発表会の練習をした時、我慢の限界で、何かの拍子にちょっと出たら止まらなくなって盛大におもらししました。びっくりして放心状態の私は、職員室に連れて行かれました。そして、パンツの交換をしました。パンツの交換をしたところで、母に怒られると思い涙が止まらなくました。先生はどうにかして私の気持ちをそらそうとしますが、私は帰った後の事を思い、その日はその後、ずっと思い出しては泣くを繰り返していました。先生はいらいらしたと思います。それで、お迎えの時、先生は私と手をつなぎ一緒に迎えに来た母のところに行きました。そして、他のお母さんたちがいる前で、すみません、おトイレしたかったみたいなのに、私、見逃しちゃって、○○ちゃん(私)、お母さんに怒られるってずっと泣いていました、反省しているので怒らないでくださいと、いつもの先生とは違う感じで随分はっきりと言われました。実のところ、母は苦情をよく言う人でした。貴方の子供も皆に迷惑かけていますと言いたかったんだと思います。とはいえ、そのおかげでその日、私は母から叩かれずに済みました。翌日、母は先生から確認があって、また私が泣いたらと思ったんだと思います。先生、てこずらせてごめんなさい。そして、ありがとうございました。もうあれからうん十年経っていますが、幼稚園時代の忘れられない思い出の一つです。