うちの子は、好き嫌いが多いのが悩みの種でした。あれこれと工夫を凝らすも、なかなか食が進みません。こんなバイリンガルスクールでは神戸のどこでもそのため、幼稚園に入園した際の心配事第一位はお弁当のことでした。入園する少し前から、お昼ご飯をお弁当箱に詰めて食べさせてみました。練習を兼ねてのことだったのですが、お弁当箱には喜んだものの食べるペースはいつも通りだったのです。それでも、幼稚園へ行けば身体を動かして遊ぶだろうし、きっと食べてくれるはずと期待していました。ところが、やはり持参したお弁当を完食できないのです。どんなに神戸でインターナショナルスクールをさがすにはご飯を止めてサンドイッチにしたりパスタにしても結果は同じ。本当に悩んでしまいました。ところが、ある日を境にして食べ残しがぐんぐんと減り出したのです。しかも帰ってきてから、「明日のお弁当は何かな」と話題にするほどに楽しみにしている様子が窺えます。いったいどうしたのかと思っていたら、子供が話してくれました。「先生がね、○○(うちの子の名前)ちゃんのお弁当は本当に美味しそうで、先生は羨ましくなっちゃうって言うの」だそうです。きっと、先生は食べ残す我が子を見かねて、そんなふうに声掛けをしてくれたのだと思います。評判の良い内科や歯科医院はどこかとその作戦は大成功!それからは面白いほどに偏食がなくなっていきました。これも全部先生のお蔭です。あまりにも先生のことを好きなので焼き餅を焼いてしまいそうになりますが、我が子にとっても私にとっても忘れられない恩師です。