幼稚園時代のまり先生の思い出

幼稚園バスから幼稚園の園内に降り立つ園児たちに笑顔で挨拶を返す一人の先生がいる。人気の保育園を奈良の大和高田でも私のうぐいす組(年長クラス)の担任のまり先生である。先生はいつも園児たちの細かいしぐさや出来事を見ていてくれた。砂場遊びでどろ団子が作れた時、お父さんとお母さんの似顔絵をクレヨンで画用紙に描けた時、
七夕の短冊に書く願い事が思い浮かんだ時、おいもほりで大きなさつまいもが掘れた時。いつも万遍な笑みで自分事の様に褒めてくれた。先生の優しい笑顔や言葉が大好きで、いつも発見や工作、口コミすると奈良の保育園でもここが歌を覚えた時は先生の前に飛んで行って披露した。そんなある日、先生に叱られてしまった。理由はおともだちをプラスチックのおもちゃの剣で叩いてしまったからである。先生に「おともだちに謝りなさい」と言われても私は一向に謝れなかった。なぜならば、普段からおともだちに悪口を言われ続けて怒りを溜め込んでいた末の行動であったからだ。言葉にならずその場で泣き崩れた。少しの時間が経って先生に優しく理由を尋ねられた。私が理由を話すと先生は「どんなに怒ってもおともだちに痛い事をしたらダメよ。でもね、嫌な事を言われて続けて辛かったよね。」と優しく抱きしめてくれた。その後に、おともだちの前でごめんねと素直に謝る事ができた。先生の眼差しはいつもの万遍な笑みで私と仲直りしたおともだちを包みむ。