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“おはよう”から始まる成長とやさしい一日
朝の光が差し込む教室に、子どもたちの声が少しずつ広がっていきます。
「おはよう!」と元気に挨拶する子、まだ眠たそうに先生の手を握る子。
一人ひとりが違う表情で登園してきますが、どの顔にも“今日が始まる”わくわくが見え隠れします。保育室には、子どもたちの作品が並び、どれも色とりどり。
昨日描いた絵、折り紙、粘土の作品――そのひとつひとつに、その子の世界があります。
先生たちはその作品に目をとめ、「ここ、がんばったね」と声をかけます。
その言葉が、子どもたちの心をそっと支えています。そんなあたたかな時間を大切にしているのが、大和高田の認定こども園です。
ここでは“結果よりも過程を褒める”ことを保育の中心に置いています。
「できたね」だけでなく、「がんばってたね」「工夫してたね」と声をかけることで、
子どもたちは自信を持ち、次の挑戦へと向かう力を育んでいきます。午前中は外遊びの時間。
園庭には笑い声が響き、砂場や滑り台の周りに自然と輪ができます。
友だちと協力して山をつくる子、黙々とバケツに砂を詰める子、
それぞれの遊び方があり、そこに“その子らしさ”があります。先生たちは遠くから見守りながら、
ときに寄り添い、ときに声をかけ、子どもの世界を広げていきます。
転んで泣いた子のそばに座り、「痛かったね」と共感するその姿。
その優しさが、子どもたちの「安心の基盤」になっています。給食の時間になると、いい香りが園内に広がります。
みんなで「いただきます」をして、今日のメニューを楽しみに目を輝かせる。
食べることは体を育てるだけでなく、心を育てる大切な時間です。
「苦手だった野菜が食べられた!」――そんな小さな成功体験が、子どもたちの笑顔につながります。午後はお昼寝の時間。
静かな音楽が流れ、子どもたちの寝息がそっと重なっていきます。
先生たちはその間に記録をつけ、午後の活動の準備を整えます。
穏やかな時間の中にも、保育の工夫や思いやりが息づいています。そして降園の時間。
「またあしたね!」と笑顔で手を振る子どもたちを見送りながら、
先生たちは今日の出来事を振り返ります。
一日の中で生まれた“できた”や“がんばった”を思い出し、
明日の保育へとつなげていく――それがこの園の日常です。園は、子どもたちにとって“育つ場所”であると同時に、
職員にとっても“成長できる場所”です。
互いに支え合いながら、子どもたちの未来を見守り続ける。
その姿勢こそが、園のあたたかさをつくっています。 -
子どもと一緒に育つ ― 奈良で見つける私らしい保育
朝、園庭に子どもたちの声が広がる。
靴を履くのに少し手間取る子、先生の手をぎゅっと握る子。
そんな何気ない光景の中に、毎日の物語がある。保育士の仕事って、きっと“特別なこと”の連続ではない。
でも、ふとした瞬間に「この仕事が好きだな」と思える瞬間がある。
子どもたちの笑顔だったり、仲間の一言だったり、
小さな温もりが積み重なっていくような日々だ。午前の活動が終わり、お昼ごはんを食べている時間。
スプーンを上手に持てるようになった子が「先生、見て!」と嬉しそうに言う。
その顔を見ていると、昨日より今日、
ほんの少し成長していることに気づかされる。保育士として働いていると、
“教える”よりも“気づく”ことのほうが多い気がする。
子どもたちは思っている以上にまっすぐで、素直で、
こちらが学ばせてもらうことばかりだ。奈良の保育士採用では、そんな子どもたちと一緒に“育つ”仲間を募集している。
経験が浅くても大丈夫。
「子どもが好き」「笑顔で働きたい」――その気持ちがあれば十分。園には、若い先生からベテランまで、いろんな人がいる。
誰かが困っていれば自然に手がのびる。
「無理しないで」「一緒にやろう」と声をかけ合う。
そんな空気が当たり前にある。行事の準備でバタバタしても、
終わったあとの「おつかれさま!」の一言がうれしい。
みんなで作り上げた時間には、不思議と一体感が生まれる。そして、子どもたちの成長を感じる瞬間。
昨日できなかったことが今日できたとき、
泣いていた子が笑顔を見せたとき――
そのたびに「この仕事をしていてよかった」と思う。奈良という場所は、時間の流れがやさしい。
自然が身近にあって、季節ごとの遊びができる。
大人も子どもも、せかせかせずに“今”を大切にできる環境。
そんな土地で、保育という仕事に関われることが、何よりのしあわせだと思う。保育士という仕事に、正解はない。
でも、誰かの一日を明るくできる力を持っている。
その力を信じて、笑顔で子どもたちに向き合える人と、
これからも一緒に働いていきたい。 -
まっすぐじゃなくていい、というやさしさ
子どもたちが描くクレヨンの線は、いつもまっすぐではありません。
曲がって、交わって、ときにはページの外にはみ出して。
でもそのどれもが、子どもたちの「今」を映す大切な形です。奈良の保育園には、そんな“はみ出す力”を大切にする保育があります。
「こうしなさい」ではなく、「やってみようか」。
大人の言葉が指示ではなく応援になるとき、
子どもたちは自分で世界を探しに行く勇気を持ち始めます。ある園では、毎朝の自由遊びの時間を特に大切にしています。
先生が見守る中で、子どもたちは砂場でトンネルを掘ったり、木の実を集めたり。
中には「これ、みんなでお店ごっこしよう」と提案する子もいます。
そこから始まる物語はいつも予想できません。
けれど、その予測不能こそが、子どもの創造力を伸ばすのです。保育士たちは、子どもの小さな“ひらめき”を逃しません。
言葉にしづらい気持ちも、表情や仕草から感じ取ります。
「今日はなんだか元気がないね」――そんな一言が、
子どもの安心をそっと支えているのです。そして、地域に根ざす 奈良保育園の魅力は、
四季を通じた自然とのふれあいにもあります。
春は桜の下でお弁当を食べ、夏は泥んこ遊び、秋は落ち葉の山を作り、冬は手袋を分け合う。
自然の移ろいを体で感じながら、子どもたちは「生きる力」を学んでいきます。また、園の中には年齢を超えた関わりもあります。
年長の子が年少の子の靴を履かせてあげる姿、
泣いている子にハンカチを差し出す姿――
そんな光景が、園の日常の中に自然と溶け込んでいます。奈良という土地柄もあって、保育には穏やかで落ち着いた時間が流れます。
子どもが焦らず自分のペースで育てるよう、先生たちは“待つ保育”を心がけます。
「できること」よりも「挑戦したこと」を見守る文化。
この姿勢が、子どもたちに“自信”という根っこを育てていくのです。そして、保護者との連携も大切にしています。
お迎えのときに交わす「今日、こんなことがありました」という何気ない一言が、
家での会話を広げ、親子の笑顔を増やしていきます。
保育園は、家庭と社会のあいだにある小さな橋。
その橋の上で、子どもたちは未来への最初の一歩を踏み出しています。「保育は日々の積み重ね。昨日より少しできた、それで十分」
そう話す先生の言葉に、この仕事の本質があります。
華やかさはなくても、誰かの人生の始まりを支える誇りがある。
それが、奈良の保育園が大切にしている想いです。