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大変だったけど、先生との信頼が深まった幼稚園のバザー

幼稚園で一番いやなことは、毎年の役員決めです。私はなんと子供の担任の先生から直接バザーの役員、それも制作係を頼まれてしまいました。この委員はみんなが間違いなく敬遠する役員です。毎回大盛況の幼稚園のバザーなのですが、その中でもバックや上靴入れ、エプロンなどの手作り品は一番人気です。この手作り品を手配するのがバザーの制作係です。仕事は手作り品を作って、提供してくれる父兄をさがし、制作をたのみ、出品する数を確保する事です。材料費は出してもらえますが、手間賃はなしです。その為、引く受けてくれる人を探すのが一苦労です。引き受けてくれる父兄がいない場合は、制作係自らバザーに出す手作り品を作って、必要数を確保しなければなりません。親しい先生だったので、引き受けるしかなく途方にくれました。それからは、毎日毎日、幼稚園に集まって、打合せや手作り品の制作に追われました。下にも2歳半の子供がいるので、いつも子づれです。でもありがたいことに、先生が気を使って、手の空いた時や園児の帰った後は面倒を見てくれました。そのせいか、すっかり幼稚園の先生になじんでしまった下の子です。毎日幼稚園に行くのが楽しみのようでした。バザーの日まで本当に大変な日々でしたが、同じ係の父兄との仲間意識も深まりました。そして準備も整い、やっとバザー前日をむかえると、先生方が本当に感謝してくれました。先生達もお願いした人達に申し訳なかったようです。でも誰かに頼むしかなかったようですね。むしろ信頼してくれたから頼んだのかなあと思いました。バザーの活動を通して、先生との信頼も深まりました。その後、すっかり幼稚園の先生方になじんでしまった下の子は、次の年少クラスから幼稚園入園となってしまいました。