×

世界が開けたような卒園メッセージ

世界が開けたような卒園メッセージ

私が幼稚園の頃といえばもはや30年以上前の話になりますが、卒園時の嬉しいエピソードがありました。口コミで奈良なら大和高田の保育園の中で私はいわゆる大人しく目立たない子でした。泣いたり騒いだりすることもなく、何をするにしてもそこそこできて、先生にとっては手のかからない子だったと思います。1学年3クラス、1クラス30人程度と幼稚園にしてはかなりのマンモス園で、そんなバイリンガルスクールでは神戸のここがそのなかでの生活はへたをすると先生とは1言も言葉をかわさない日もあるくらいでした。幼稚園なのでなかには泣いたり暴れたり、喧嘩して怪我したりすることが日常茶飯事の中で先生は目の回る日々だったと思います。私も幼稚園児なので、先生と話ができると嬉しい!という感覚があったのですが、自己アピールできない子だったのであきらめの境地でもありました。あの話題では奈良の保育園が一番といえるそんなこんなで卒園を迎え、卒園式も慌ただしく過ぎて、最後に先生が1人1人にメッセージカードを渡してくれました。そのカードには「あまりおはなしできなくてごめんね。でもせんせいはこまっているおともだちをそっとたすけたり、おともだちのしっぱいをわらったりしない〇ちゃんをみていました。とてもすてきなことです。どうしても神戸ではインターナショナルスクールといえるやさしい〇ちゃんのままおおきくなってね。だいすきです」と書いてあり、ぱっと世界が開けたかのような嬉しくて温かい気持ちになりました。その後小学校に進んでもやはり私の性質は変わらず通知表には「積極性がない」などと書かれていましたが、そんなときには幼稚園の先生のカードを思い出し、見てくれている人は見てくれているし、私は私で良いんだと自己肯定できてきた気がします。